産業
鉱業/天然資源/製造
ルーマニアは、天然資源によく恵まれています。そのため、大規模な石油、木材、天然ガス、石炭、鉄鉱石、及び塩の埋蔵、ならびに水力発電のための施設が多くあります。しかし、投資不足の問題で出力の低下が課題となっています。
製造業は、機械建物、金属、化学、繊維、によって成り立っています。しかし、こちらも民間の企業は政府から十分な投資を得られず、旧式の機械を新しくするために必要な資金が不足しているということが現在課題となっています。
繊維、履物産業は西ヨーロッパと米国の衣服メーカー下請けの作業として、過去10年間で最も力を伸ばした分野です。結果、2000年に繊維製品の輸出は全体の約24%を占めました。一方、機械建築部門でも効率化を図るために民営化を推し進め、大企業はより小さな単位に分割されました。結果、同年に機械建築部門は輸出の14%を占めました。
観光
観光はルーマニア経済にとって重要です。美しい山、暖かな海の海岸、そしてドラキュラの城は、観光客を魅了します。しかし、産業の発展は、インフラや観光施設の資金の不足によって妨げられてきました。サービスは、国のいくつかの部分ではまだ斑状です。
貿易
貿易に関しては、ユーロ圏が主な輸出国です。ルーマニアのサービス部門は、国外と国内の両方で成長を見せています。特に小売業は、すべての店が国営であった共産主義時代は未発達でしたが、現在はその数がどんどんと増え、新しいスーパーマーケットとの競争が激しくなると予想されます。 また、ルーマニアは欧州連合のなかでも農業への依存度が最も高い国であり、労働人口の約31%が農業に従事しています。気候条件も良く、農産物の収穫率は比較的良いです。今後、ルーマニアは国内生産能力を強化し、輸出価格に影響力を及ぼせるようになると予想されます。