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19本の薔薇 レビュー

チャウシェスク政権下のルーマニアを舞台に、「絶対的自由」の獲得に向けて世界の記憶回復(アナムネシス)を希求する老文豪、その探究の旅に秘められた謎とは?

今世紀最大の宗教学者エリアーデの最後の長編幻想小説。老文豪が息子と名乗る青年、その婚約者の踊り子、両脚麻痺の演出家など不思議な演劇人達の助けで〈伝説と芸術と夢想の世界〉を通じて記憶回復を成し遂げ絶対的自由の世界へ消える。
エリアーデ最後の長編幻想小説。宗教学者でもあったミルチャ・エリアーデは、論文は英語で書いても小説は生涯母国語であるルーマニア語で書きつづけたそうです。

この小説も実に不可思議でまた「あっち」の世界の扉を示しているという意味で興味深い著作です。

Eliade, Mircea (エリアーデ, ミルチャ)
ルーマニアの世界的な宗教学・宗教史学者。1907年首都ブクレシュティ(ブカレスト)に陸軍将校を父として生まれる。ブクレシュティ大学でナエ・ヨネスクを師に哲学を学ぶ。1927、28年イタリアに留学。29‐31年インドに留学しこの研究生活を通じて宗教学・宗教史学者としての方向が決定づけられる。帰国後33年から母校で哲学を講義、38‐42年パリで宗教学研究誌『ザルモクシス』を刊行。40年ロンドンのルーマニア文化アタッシュに任命される。それ以後国外を活動の場として、46年ソルボンヌ大学宗教学講師、57年からはシカゴ大学神学部宗教史学科主任教授をつとめた。1986年死去

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