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ルーマニア―田舎紀行
ルーマニアにはヨーロッパ最後の中世が残っていると誰かがいった。そこはミレーの「落ち穂拾い」そのままの世界たと。
たが、それを聞いたのもすでに10年前だ。EUに加盟して、ルーマニアはどんどん変わっていく。
行くのなら今のうちだよとまた誰かがいう。
まだルーマニアには、ヨーロッパの中世が残っているのだろうか。その風景を求めてルーマニアヘ旅発った。
それが中世の風景といえるのかはわからないが、ルーマニアには変化していない風景が残っていた。それは都市ではなく、田舎に。
マラムレシュ地方の農村地帯やトランシルヴァニアの山間部に、ゆるやかな時間の流れとともに、また確かに変わらない生活の風景があった。
さあ、ルーマニアの田舎へ、のんびりと旅をしてみましようか。
今日の旅はトルコ航空でイスタンブールを経由してブカレストヘ向かう便だった。
ブカレストに着いたのは、翌二六日の朝九時四五分に到着する。
関空~イスタンブールがだいたい一二時間半で、イスタンブールからブカレストの飛行時間は一時間半程度であった。
全部で二三時間の長旅となる。