「カルシュ」民族ダンス
「カルシュ」はルーマニア南部に伝わる民俗舞踊です。世界の中でも最も古く、最も早くてアクロバティック踊りの一つであるとされています。 ユネスコの世界無形文化遺産にも登録され、今日まで、カルシュは聖霊降臨祭の日曜日にプロダンサーの踊りの腕前を披露し、17世紀から伝わる伝統ある音楽とともに人々は祝福の儀式で心を満たしています。
踊るのはもっぱら男性のみで、魔法や超自然の力を持つと信じられるプロダンサーたちは精製や不妊治療、病気の治癒や村の人々の健康と保護を祈ります。カルシュのグループに入ることを望んだ男性は、性的禁欲を強いられ、グループのルールを尊重する宣誓水を飲み、10日間彼らは神聖な時間と空間のもとに住みます。その期間、彼らは足首の上にはジャラジャラとした鐘、白いズボン、に刺繍を施したトップス、ビーズやリボンのついたカラフルな帽子という、特異的な衣装をまといます。白い衣装とこれらのカラフルな衣装が対照的です。
複雑なステップ、かかとのタップや足の揺動など、ダンスの振り付けは繊細で見ている人々を魅了します。彼らは、幸運を運び邪悪なものを追い払うと信じられ、フラグ、ニンニク、ヤマヨモギや小麦のような植物と四、五メートルのポールをダンスを通して運びます。子供や女性たちは儀式の中で幸せをつかむためにそれを盗もうと試みたりもします。
国際カルシュ祭は、この民族舞踊を促進するためにスラティナとカラカルにおける聖霊降臨後1週間にわたって開催されます。全国から子どもやベテランのダンサーが何人も参加しています。
カラカルの町は土「ルーマニアカルシュ」と呼ばれるもう一つの大きな祭りを開催しています。主催者は、ユネスコ国家観光局、ルーマニア国内委員会と協力しオルト県のいくつかの文化機関と共同で主催しています。参加は、12の国からなり、ルーマニアの豊かな文化の多様性を物語っています。