ページ内もくじ
▲トップへルンカニ・ピャトラ・ロシエ砦
この砦は、標高832mのピャトラ・ロシエ山の上にあります。この山の土は酸化鉄が豊富なので、遠くから見ると山全体が赤く見えます。
ロシエとは、ルーマニア語で「赤」を意味します。
発掘されたのは1949年。砦の形は正方形で、長い側面は100m、短い側面は40~45mです。
当時、天守閣はそれぞれの角に1 つずつ、東の側面の中心に1つと、全部で5ケ所にありました。
砦には木造の、2つの部屋を持つ建物がありましたが、現在は石造りの基礎だけが静かに残っています。
北西の角に貯水施設が造られていました。
もともとは一段下にも砦の一部がありました。そのあたりには、1つの殿堂と多数の小さな天守閣があったで、当時のさまざまな種類の銅製や銀製の容器、道具、装飾品、武器が発掘されました。
これ以外にも、女神ベンディスの胸から上をかたどったブロンズ像なども発掘されました。