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▲トップへ世界文化遺産と共生する国 ルーマニア
素晴らしい自然に恵まれた国ルーマニア。感動を与えてくれるのは美しい自然だけではありません。
長い歴史の中で、営々と築きあげてきた文明の「証し」の数々こそ、ルーマニア文化の真髄です。
例えば、ルーマニアの祖先であるダキア人が築いたローマ帝国時代の砦の遺跡。
あるいは神秘的な壁画のブコヴィナ地方の修道院などは、精神を呼覚ますような深い感動を与えてくれます。
ドブロジャ地方は、それ自身がギリシャ文化と古代ローマ帝国の博物館みたいなところです。
中世のムンテニアの有名なブルンコヴェアヌ王は、独特の建築様式による宮殿や修道院などを建てました。
その後、この建築様式は「ブルンコヴェネスク様式」と名づけられました。
また、当時のモルドヴァの最も有名なシュテファン大公(Stefan cel Mare)はモルドヴァ全土に数多くの修道院や砦を建設しました。
それからほぼ200年後、モルドヴァの学者ディミトリエ・カンテミルはドイツの学者から依頼を受け、とても貴重なラテン語の本を作りました。
また、トランシルヴァニアには中世のドイツ系ルーマニア人(サシ人)が残した要塞教会などがあり、これらの大半は現在ユネスコの世界遺産に指定されています。
同じように、驚嘆に値する雄大なドナウデルタもユネスコ認定の自然世界遺産です。
現在世界文化遺産申請をしているその他の建造物
ルーマニアには、ユネスコの登録を待っている世界遺産候補が他にもたくさんあります。
そのいくつかをここで紹介させていただきます。
ドブロジャ地方バサラビ村の古代複合岩場記念物、デンスシ村の聖ニコラエ教会、ネアムツ修道院、クルテァ・デ・アルジェシュ修道院、トゥルグ・ジウ市の彫刻家ブルンクシの名作、アルバ・ユリアの旧市街、シビウ市の旧市街などが現在世界遺産登録を目指しています。