地理

238,400平方キロメートルの国土を持つルーマニアは、ヨーロッパで12番目に大きな国です。ヨーロッパの南東に位置し、黒海に面しています。
ルーマニア周辺の国々は、東側にモルドヴァ共和国、南側にブルガリア、西側にセルビアとハンガリーがあります。南東の245キロにもわたる海岸線は、地中海と大西洋への出口となっています。

アルプス山脈ほど高くはありませんが、ルーマニアにはカルパチア山脈が約965キロ以上にもわたってアーチ状に広がっています。この山々は3つの大きな地域に分けられています。
東山脈、南山脈(トランシルヴァニアアルプスとも言われる)、西山脈です。それぞれの地域で地形の違いによる様々な景色が楽しめます。

ドナウ河はヨーロッパを通り、ルーマニアまで続いています。このドナウ河は3つに枝分かれし、ドナウデルタ地帯を形成しています。デルタ地帯とは、土砂などが流れ着いてできる沼地の湿気の多い三角州のことです。
これは、珍しい動物や種の生息地として、ユネスコの生物圏保護区になっています。

ルーマニアの黒海の海岸線は、約250キロにもわたります。黒海は大陸性の海であり、干潮や塩分により夏の時期は21～25℃にも及びます。
砂浜は東と南東に面しており、5～9月には観光客にとっては魅力的な場所となります。