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シビウ市
ルーマニアで初めてのクリスマスマーケットが開催されたのは、シビウで、ちょうど欧州文化都市に登録された2007年でした。例年シビウの役所とオーストリア大使館との共同企画で、街の中心地の大広場(ピアッツァ・マーレ)にて毎年開催されます。そのため、このシビウのクリスマスマーケットは、どこか本場ウィーンのクリスマスマーケットをも連想させてくれます。 100以上もの屋台には、クリスマスフードやホットワインなどのドリンクが並びます。地産の肉料理、チーズ、そしてハンガリーのデザート、ハンバーガーからホットドックも味わえます。お土産に相応しいクリスマスの飾り物や、アクセサリーなども売られています。ここで、ルーマニアの伝統的な手芸品も購入することができますね。 このシビウのクリスマスマーケットの素晴らしさは、屋台だけではありません。地元の人々から、観光客までがクリスマスを存分に楽しめるコンテンツが豊富です。広々としたスケートリンクでは、一度に約300人が滑れる様になっています。「サンタの公園」も設置されており、小さなお子様が乗れる電車がサンタクロースの周りを走っています。子供対象のワークショップも毎年催される様になりました。広場の前には小さなステージが設置されており、クリスマスキャロルなどが披露されます。 更に日没後には、クリスマスをイメージしたプロジェクターマッピングが周囲の建物に投影されます。そして何よりも「サンタの公園」にある22メートルもの観覧車が見ものです。この観覧車には実際に大人も子供も1週20レイで乗ることができます。上から美しい建物に囲まれたシビウのクリスマスマーケットの全景を見渡すのも良いですね。 クリスマスマーケットは週末や夜は大変混み合いますが、毎年11月の中旬から、1月の初めまで、毎日朝の10時から22時まで催されています。 屋台と、クリスマスの食事、そして街の美しいイルミネーションは、欧州のクリスマスの輝きで溢れています。ホリデーシーズンには現地のクリスマスを覗きに、ルーマニア一番といっても過言ではないクリスマスマーケットに足を運んでみてはいかがですか。
ブカレスト市
ルーマニアの首都ブカレストのクリスマスマーケットの一つは、国民の館の目の前にある広場(コンスティトゥツィエイ)で行われています。首都の中心部にあるということもあり、年間に1ヶ月しか開催されないにも関わらず、約100万人もの人々が訪れるそうです。ホリデーシーズンにブカレストへ足を運んだ際には、見逃せないイベントです。 ブカレストのクリスマスマーケットにも、100以上の装飾された屋台が用意されます。ハンドメイドのお人形に、木製のかご、ステンドグラスにイコン画、ルーマニアの伝統衣装のブラウスなど、お土産に思わず手にとってしまうようなものが並んでいます。そして、何よりもクリスマスマーケットは、ルーマニアの伝統料理を味わえる場所です。コゾナック(ルーマニアの甘い菓子パン)だけでなく、Scoveargaと呼ばれる伝統的なパイや、lap-beltというチーズパイにルーマニアのワインが購入できます。もちろん、ベーグルやクッキーにジンジャーブレッド、プラム酒が並ぶ屋台もあります。 シビウ市のクリスマスマーケットと同様、入場無料のスケートリンクや、メリーゴーランド、ライブステージがヨーロッパの本格的なクリスマスマーケットを味わらせてくれます。サンタのコテージでは、サンタに会い手紙を残すこともできます。特に日没後は、何千もの電球に灯された25メートルもの豪華なクリスマスツリーや、イルミネーションに照らされるマーケットがとても実物です。 ブカレストのクリスマスマーケットは、例年12月1日あたりから30日まで催されます。同じく朝の10時から22時までです。クリスマスマーケットの開催初日に合わせて23kmものイルミネーションが点灯され、美しいルーマニアの首都が煌めきます。このクリスマスマーケットの開催は都市が一番お金をかけているものの一つだそうです。 ブカレストでは、コンスティトゥツィエイ広場だけでなく、様々な場所でクリスマスのイベントが開催されます。その中の一つに、大学広場にもクリスマスマーケットがあります。ルーマニアで各地のクリスマスマーケットやクリスマスイベントを巡るのも良いですね。