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▲トップへシビウ Sibiu
シビウはシビウ県の県都でトランシルヴァニア地方南部の都市であり、岐阜県高山市の友好都市です。シギショアラ同様、かつてローマ人が住んでいた場所にザクセン人が入植して誕生しました。中央ヨーロッパとバルカン半島を結ぶ位置にあったために商業都市として発展し、最盛期の16世紀にはウィーンに匹敵する都市でした。1703~91年と1849年~67年の二度にわたるハプスブルク体制下では、トランシルヴァニアを治めるオーストリア人総督が常駐する場所となりました。ドイツ人入植者の政治的中心地となった地でもあり、街中には二言語表示の看板もみられます。2007年には欧州文化都市に選ばれました。じっとこちらを見ている目のように見える家々にある煙抜きの窓が、街並みに一風変わった味わいを加えています。
シビウの観光スポット
大広場(ピアッツァ・マーレ)
北側には1733年に完成したバロック様式のカトリック教会がそびえたっています。他にも、市参議塔や1848年の農民暴動で闘った人々を記念した記念碑、ブルケンタール博物館もこの広場の周りにあります。中世から街の中心地でした。
ブルケンタール博物館
美術品や古書が収蔵されている1817年に一般開放されたハプスブルクのトランシルヴァニア総督サミュエル・ブルケンタール男爵の邸宅に加え、歴史博物館となっている旧市役所、16世紀建築の薬局博物館、自然史博物館と、武器とハンティングトロフィーの博物館からなるルーマニア最古の博物館です。男爵の邸宅は18世紀に建てられたバロック様式の建物で、そこに収められている品の数々は、女帝マリア・テレジアの顧問をしていた男爵のプライベートコレクションが中心となっています。
ASTRA国立総合博物館
民俗学に特化した博物館群で、シビウの南にあるドゥンブラヴァの森の中にあります。
プロテスタントの福音教会
ブルケンタールの北側裏手にあるこの建物は、1320年に建築された非常に古い教会です。当初はゴシック様式の建築として建設が進められましたが、17~18世紀にかけてバロックの要素が混ざりました。南東ヨーロッパ最大である6002本もの管を使用しているパイプオルガンも、典型的なバロック様式です。また、1855年に造られたネオ・ゴシックの祭壇も特徴的です。
うそつき橋
福音教会から小広場へ抜ける道にかかっているこの橋の上で嘘を吐くと、橋が崩れてしまうという言い伝えがあります。小ずるい商人がこの上で商売をしていたから、若い恋人がこの橋の上で永遠の愛を誓ったからなど、その名の由来には諸説あります。1859年に建造されたルーマニア最初の鉄の橋です。
時計塔
シビウが最も栄えていた1588年に建てられ、登れば市街を一望できます。小広場側の入り口から入りらせん階段を上ると最上階から景色が見えます。
イベント
シビウ国際演劇祭
ヨーロッパ三大演劇祭の一つで、毎年70ヶ国から約350団体が参加し、10日間にわたって演劇やダンス、ストリートパフォーマンスなどが街全体で行われます。日本からも、故中村勘三郎氏、野田秀樹氏や野村萬斎氏などが参加しました。2018年は6月8~17日に25回目の演劇祭が開催されます。
クリスマスマーケット
シビウでは、全国に先駆けて、クリスマスマーケットが始まります。大広場を中心に、街は美しいイルミネーションに彩られます。 クリスマス マーケットのページ もご覧ください。