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アンチエイジング
ルーマニアはアンチエイジングを得意とする美容大国としても知られています。
ルーマニア人はヨーグルト等の発酵食品や蜂蜜を良く食べるということも美容大国といわれる所以といえますが、今回は私達も体験できる有名なアンチエイジングを紹介します。
ジェロビタール
ジェロビタールという化粧品の名前を聞いたことはありますでしょうか?『ジェロビタール(GEROVITAL)』の「GERO」は「老い」を、「VITAL」は「生命力」を意味しており、その名の通りアンチエイジング効果に優れています。アナ・アスラン博士が発明し、1956年に発表した論文によって広く世界に知られるようになりました。現在では世界60数カ国で認可され、日本でも手に入れることができます。ジェロビタールを愛用している世界セレブも少なくないようです。
アナ・アスラン博士の理論に基づいた製法と成分の配合で高い保湿効果を実現しており、中でも特徴的なのが"フェイスクリーム”に配合されている、羊毛から抽出される”ラノリン”という油脂成分です。人間の肌細胞と構造が似ていて、衰えた肌にもなじみやすいのが特徴です。また、「ヘラクレスの聖なる水」と呼ばれる温泉水を配合した”フェイスローション”や、年齢ごとの肌質に合わせたスキンケア用品があるのも珍しいですね。
泥パック
テッケルギョルという湖では天然の泥で全身パックをすることができます。この湖の泥は温かく、熱を蓄える性質があるため、熱を組織の奥深く、筋肉や関節にまで浸透させ、血流を刺激してくれます。そのため、塗るだけで代謝がよくなり、また、泥に含まれている成分によってお肌もすべすべになる等、様々な効果があります。その効果は大きなもので、実際に医療機関で治療法として利用されることもあるほどです。
飲む温泉
オルテニア地方にあるカリマネシティ温泉は飲む温泉として有名で、肝臓病、胃病、腎臓病に効果があることで知られています。実はルーマニアには温泉地が多数あり、日本と同じようにそれぞれの温泉の効能があります。
乳製品
チーズ
ルーマニアには珍しいチーズが沢山あります。ルーマニアでは、フレッシュチーズが家庭の食卓には欠かせないものとなっています。モッツァレラチーズのようなみずみずしいチーズをイメージして頂けると分かりやすいと思います。テレミアという牛、羊、水牛のいずれかの牛乳から作られたチーズは豆腐に似た見た目をしていて、塩水を使って保存をすることもできるので、新鮮なものだけでなく熟成されたもの等、テレミアの中にもいくつか種類があります。モッツァレラチーズよりも塩気が強く、野菜やルーマニアのママリーガという料理等の付けあわせとして食べるととても美味しいです。お好みで水に浸して塩抜きをすることもできます。
もう一つ特徴的なのが、ウルダというチーズです。ウルダは、チーズを製造するときにできる乳清をチーズと分離させた後、甘みが出てくるまで加熱して作られるチーズです。イタリアのリコッタチーズと少し似ていますが、リコッタチーズよりもたんぱく質が豊富に含まれています。ウルダはパイやパンケーキの詰め物として昔から使われており、ベリーや洋ナシ、胡桃との相性は抜群です。
その他にも、カシュカヴァルやカシュ、ブルドゥフ等、ルーマニア独自のチーズはどれも絶品です。
ヨーグルト
ルーマニアでは、"sana(サナ)”という自家製のヨーグルトがあります。スーパーでも販売されていますが、ルーマニアではヨーグルトを作るために必要な何も加工されていない新鮮なミルクが手に入るので、家庭でも美味しいヨーグルトを作ることができます。日本で言うと飲むヨーグルトに近く、より濃厚で甘みがあるのが特徴です。
スーパーで販売されているヨーグルトもおいしくて日本より安価なのでおすすめです。
自家製果実蒸留酒
ルーマニアには”ツイカ”という発酵と蒸溜によって造られた伝統的なお酒があります。原料はプラムのみで、甘味料、香料、着色料などを一切含まないので、100%天然由来でできています。
マラムレシュ地方で造られるツイカは”ホリンカ”と呼ばれていて、ツイカと製法は同じですが、ホリンカという言葉に歴史的な背景があるため、区別されています。
もう一つ有名なのが、"パリンカ”という蒸留酒です。ツイカとホリンカは原材料がプラムのみであるのに対して、パリンカはリンゴやラズベリー等でも造られるので、様々なフレーバーを楽しむことができます。
パリンカのアルコール度数は40度以上で、ツイカとホリンカは24度以上です。各家庭で造られるものでもあるのでアルコール度数にはかなりばらつきがありますが、いずれにせよかなり強いですね。食事の消化にいいと良いわれているので食後に飲むのが一般的です。度数の割にはとても飲みやすいので飲みすぎには注意です!
ジャム
”マジュン”というプラムで作られたジャムが有名で、砂糖、人工甘味料や添加物は一切使用せずに、プラムの実のみで造られているため、自然な甘みと酸味が楽しめるのが特徴です。マジュンはアメリカにも輸出されて、アメリカではバターのように濃厚だという意味でPlumButter(プラムバター)と呼ばれています。自家製のジャムを造る家庭も多く、ヨーグルトや伝統的なスイーツのパパナシ、フリガネレ等様々な家庭料理に使われます。また、牛乳やヨーグルトとご飯を混ぜたものにジャムを入れて食べるという食べ方もあります。日本ではなかなか考えられない組み合わせですね。
パンの種類
ルーマニアはパンの種類がとても豊富で、ご飯よりパンが一般的なため、日本よりも小麦の味がしっかり感じられる重めのパンが多いです。その中でも街中によくある有名なパンをいくつか紹介します。
Covrigi(コヴリジ):
ドイツのプレッツェルに似ていて、外側がカリカリで中がもちもちなのが特徴です。蜂蜜や胡桃、向日葵の種やポピーシードがかかったもの、チーズやチョコレートが入ったもの等沢山の種類があり、食事にもおやつにもなります。Cozonac(コゾナク):
行事のときに家庭で食べられる甘いパンで、家庭ごとに多少の違いはありますが、胡桃とカカオが入っていて、断面がマーブル状になっているものが一般的です。Placinta(プラチンタ):
パンとパイの中間のような生地で作られており、きのこ、チーズ、ひき肉、リンゴ等様々な味があります。コヴリジ同様食事にもおやつにもなります。Gogosi(ゴゴシ):
直訳するとドーナツですが、ルーマニアの伝統的なドーナツには穴がありません。ゴゴシの中にはいろんな味が入っていて、チーズやジャム、蜂蜜などがあります。比較的ふわふわしていて、粉砂糖がまぶしてあるのが特徴です。Pasca(パスカ):
また、先程紹介させていただいたウルダを使ったチーズケーキで、行事(イースター、クリスマス)ごとに作られるパンです。Melci(メルチ):
カタツムリに似ていることからルーマニア語でカタツムリを意味する”メルチ”と呼ばれているデザートパンです。ルーマニア人にとってパンは欠かせないもので、街中のパン屋さんでは出来立てのパンを気軽に食べることができます。種類に富んでいるので飽きるに足りませんね。
肉
ルーマニア人は主食となるパンやママリーガの付けあわせとして肉を良く食べます。
肉を使った多様な伝統料理があり、最も代表的だといえるのが、ミティテイというグリル料理です。ミティテイはラム、豚、牛、タイム、アニス、黒胡椒、ニンニクを混ぜ合わせて作るルーマニア風ハンバーグのようなものです。ミティテイとは日本語で小さいものという意味で、先程の材料を混ぜ合わせたタネを5~7センチほどの棒状にして焼きます。マスタードをつけて食べるのが一般的で、スパイスがきいているのでビールとの相性が抜群です。
他にも、日本のロールキャベツのような"サルマーレ”や、ピーマンの肉詰めのような”アルデイ・ウンプルツィ”等、日本人にもなじみがあるような肉料理もあります。
ソーセージ
ルーマニアのソーセージはとにかく種類が豊富です。パッケージ売りではなく量り売りが一般的なので新鮮なものが多く、ソーセージが並んでいるショーケースをみるだけでも十分楽しめるほどです。
Carnati de Plescoi「クルナツィ・デ・プレシュコイ」というソーセージブランドは、高品質で世界的に認められています。
"サラミ・デ・シビウ”という豚肉を使ってつくられたドライソーセージは、ヨーロッパで人気のあるルーマニア産物第二位に選ばれています。シビウで生産されているわけではなかったのですが、輸出する際に「シビウ税関」のスタンプが押されていたため、サラミ・デ・シビウとして広まったそうです。皮が白いのが特徴的で、ルーマニアの名産物であるワインとよく合います。
また、"ファソレ・ク・クルナツィ”という伝統的なスープは直訳すると豆とソーセージという意味で、その名の通り豆とソーセージを煮込んで作ります。トマトベースが一般的で、ソーセージのうまみが溶け込んだスープはとても美味しいです。
2日目の方が味が染みて美味しくなるといわれているので皆さんも作ってみては如何でしょうか?