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泥火山
ブカレストから約145km、ブザウ県のベルカにあるノロイヨシ火山(ヴルカーニー・ノロイヨシ)は、「火山」という名前がつくものの、火山活動とは関係のない泥火山です。
現在このブザウ地域で見られる地層は何千年も前から存在していましたが、1867年に石油探査中のフランス人によって発見されました。
ノロヨシ火山は、15ヘクタールもあるPâclele Mari、10ヘクタールに及ぶPâclele Mici、PâcleleBeciuという3つの地域からなっています。1924年には自然保護区に指定されています。
ルーマニアでは、泥だらけの火山をOcna Sibiului、Homorod、Bazna、Transylvaniaの丘、Moldovaの特定の丘陵地帯などいくつかの場所で見ることができますが、このノロイヨシ火山が最も有名であり、ルーマニアにおいて魅力的な観光名所の一つです。
世界には約1,100の泥火山が存在しますが、ヨーロッパではほとんど見られず、ルーマニア以外ではカスピ海のアゼルバイジャンに存在します。
ヨーロッパ以外では、シベリアやオーストラリア、カリブ海のトリニダード島でも同様の現象が見られます。
泥火山は、円錐形のマウンドのようなもので、先端を上にした漏斗であり、約3,000メートルの深さから地表までの経路を地中の粘土層と地下水が混ざり合い、そして天然ガスの噴出によって地表に形成されます。このような火山の噴火は、空気と接触する泥を硬化させることにより、表面に円錐を形成します。泥は非常に流動性が高いため、上昇コーンは非常に低くなっています。
火山の泥は常に天然ガスによって火山の口に押し出され、そこから斜面に滴り落ちます。それらは徐々に乾き、絶えず風景を変える小川の形をしています。この壮観な景色は、火口から泡立つ灰色の泥によってつくられ、周囲の土壌は地面の熱によってひび割れています。
泥は冷たいため触れても問題はなく、ノロイヨシ火山では、泥が泡となって噴出す様子を間近で見ることができます。
火山の近くの土壌は硫黄分や塩分濃度が高く植生はほとんど見られませんが、Nitraria SchoberiやHalimione verrucifera といった珍しい塩生植物が存在しており、自然保護区に指定されています。
ノロイヨシ火山では、頻繁に噴火が発生します。そのため、ノロイヨシ火山へいく場合はゴム製のブーツや靴を着用することをお勧めします。雨天時は地表全体が泥だらけになるため、訪問はおすすめしません。
また、一体は高温になるため暑い時期は避け、春や秋に訪れることをお勧めします。
入場料は大人4 RON、子供 2 RONです。ブザウの街から約17km、DN10の道路を移動し、ブラショフ、サトゥク、ベルカに向かって進むとノロイヨシ火山への道順を示す標識があるため、道に迷うことなくたどり着けます。
時間があり、絵のように美しいエリアをもっと見学したい場合は、宿泊施設もあるので泊まることができます。PâcleleMariでは高水準のホテルもあるため、観光に最適です。
月のクレーターのような世界が広がる景色を訪れてみませんか。